フロンだけでないオゾン層破壊

オゾンは10~15km上空に約30㎞の厚さで層を構成していて、太陽からの強い紫外線をプロックしています。

地球上の酸素は元々生物の光合成によって作られているのですから、このオゾン層は地球上の生物が長 年かかって自ら作った紫外線防護壁ともいえるでしょう。

近年このオゾン層が破壊されてオゾンの量は過去5年間で37%も減少しているといわれています。

その為地上に達する紫外線の量が増えた為と思われる皮膚がんの増加が報告されています。

その張本人とみられているがフロンで、このフロンは化学的に安定で非腐食性、非燃焼性、毒性も低い等非常に便利な物質なので冷房の冷媒や噴霧剤、溶媒、フッ素樹脂の原料など実に様々なものに使われてきたのです。

確かにフロ ンは成層圏まで達してオゾンを破壊していますが、しかしオゾンを壊すのはフロンに限りません。

オゾンは可視光線や紫外線によって分解されたり生成したりしていますが、この反応は遅いのでオゾン層として安定しています。

しかし窒素酸化物や水素酸化物、塩素酸化物は微量でも触媒反応によって非常な勢いでオゾンを壊します。

飛行機から排気された窒素酸化物は直接成層圏に届きますし、地上の化石燃料の燃焼によって生成された二酸化炭素も、土壌に撒かれた窒素肥料も窒素酸化物になって上空に達してオゾン層を壊すのです。

ですからフロンだけに限らず土壌、大気の悪化によってもオゾン層はダメージを受けているのです。

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