死語?テクノストレス

「ストレス」という言葉は元々は物理学用語で、物体が刺激(ストレッサー)を受けた時の内部の歪み(ストレス)の事を指します。

この言葉はストレス学説のセリエが身体に対する刺激と反応による変化を表現してから、身体や精神に対してしばしば用いる様になりました。

人間に加わるストレスの種類としては、生理学的ストレス(空腹感等)、物理的ストレス(暑い寒い)、社会心理的ストレス(人間関係)の三つあると言えます。

この様なストレスの中で、現代社会で特異に現れてきたのがテクノストレスです。

このテクノストレスという言葉は1984年に米国の臨床心理学者のクレイグ・ブロードが提唱したものです。

コンピュータ関連という事でテクノという言葉を使っていますが、この言葉自体は今日では古臭い感じが否めません。

しかし、言葉は古くてもこのテクノストレスが解消されたわけでは無く更に悪化してきています。

このテクノストレスにはテクノ不安症と依存症があります。

テクノ不安症の初期には眼精疲労、頭痛、首肩のコリが現れます。

そして、第二段階は身体症状では心血管系(動悸、めまい)や消化器系(食欲低下、胃痛)等が現れ、更に不安感やいらいら感が認められます。

それら症状が進行する第三段階になると、日常生活全般にわたって意欲が減退して、『抑うつ感』も目立つ様になり、人によっては会社を無断欠勤するまでに至ります。特に機械の操作に弱いタイプの人がこの様な不適合を起しやすいのです。

またテクノ依存症では文字通り生活の中心がコンピュータになり、完全にのめりこんだ状態になります。

どちらかと言うと対人関係の苦手な人が陥り易い傾向があります。

これも最終的には抑うつ的な状態になります。

ですから、余りにコンピュータ社会が進んでしまった現在、遂にこのテクノストレスという概念は華やかなコンピュータの情報戦略のなかで隠ぺいされてしまった様に見受けられます。