貧血と低血圧

若い女性はめまいや立ちくらみの症状を訴える事がありますが、その時に「貧血だから」とか、「低血圧だから」など、その区別がハッキリしない事があります。

貧血は血液成分の問題で、低血圧は血液を送り出す力が弱い為に起こるもので、その対処は違ってきます。

貧血の多くは鉄欠乏性貧血で、赤血球は鉄を含んだ蛋白質のヘモグロビンが、全身の組織や臓器に酸素を運ぶ役目をしますが、鉄分が不足すると、ヘモグロビンが十分に作られ無い為に貧血になるのです。

特に女性は生理の出血でヘモグロビンが少なくなりやすく、そこへ間違ったダイエットや偏食をすると更に鉄不足が悪化するのです。

鉄分は1日に12mgが必要ですが、鉄分が多いのはレバーや赤身の肉類です。

ひじきや小麦フスマ、小麦胚芽にも鉄分が豊富ですが、植物性食品の鉄は非ヘム鉄で吸収率は劣ります。

またビタミンCを一緒に摂ると吸収しやすくなります。慢性貧血が続く様な場合は鉄剤を処方してもらった方が良いでしょう。

低血圧は最高血圧が100mHg以下の状態で、全身の血液循環が悪くなる為に起きます。

何らかの病気が原因となる2次的低血圧もありますが、90%は原因が無い本態性低血圧で、遺伝や体質の問題が考えられます。

バランスの取れた食事、早寝早起き、適度な運動と言った、生活習慣を改善する事が重要になります。

低血圧の人は食も細いので貧血も同時に起している場合もあります。

貧血と低血圧は血液検査や血圧測定で直ぐに分かるので、症状がある場合は原因を早めに知る事です。

鶴巻温泉治療院