体の疾患とうつ病

体の疾患を持っている人の10~20%はうつ症状を持っているといわれていますが、うつ状態と関係が深い身体疾患は表の通りです。

特に脳疾患、内分泌疾患、糖尿病、消化器潰瘍、アルコール依存等は非常にうつ状態を起こしやすい疾患です。

まず中枢神経の疾患のほとんどがうつ状態を起こす可能性があります。

この場合抑うつ感や自責感よりも意欲が無くなったり億劫な気分が前面に出る事も少なくありません。

パーキンソン病がうつ状態を伴いがちなのはよく知られています。脳卒中後もうつ状態になりやすく、リハビリの障害になったりします。

糖尿病もうつと関係が深く、うつ状態の時耐糖能の低下が見られたり、重症のうつ病の患者さんの20%に尿糖が陽性であり、うつ病が回復すると正常に戻るといいます。

ホルモンの異常でもうつ病を起こしやすく、甲状腺機能低下症(まれに亢進症)、クッシング症候群等で起こります。

内分泌疾患によるうつ状態では抑うつというより不快な気分が多く、無気力や意欲の変化に特徴がある様です。

この場合は勿論うつ病の薬は効かず、ホルモン療法が有効となります。

この様な疾患があるとうつ症状があっても気が付きにくかったり、無視されがちですが、改善意欲が減退したり、食欲低下や睡眠障害を起こしやすいので原疾患の改善にも差し障りが出てしまいます。

またうつ病の投薬を受ける場合はそれぞれの薬との相互作用に注意をしなければなりません。

うつ病をもたらすおもな病気
中枢精神疾患、心筋梗塞、糖尿病、消化性潰瘍、慢性呼吸不全、がん、全身性エリテマトーデス、関節リュウマチ、重篤な貧血、電解質異常、高血圧、慢性腎盂腎炎、内分泌疾患、潰瘍性大腸炎、薬物依存、アルコール依存、AIDS、ビタミンB欠乏