薬とうつ状態

高血圧の薬によってうつ病・うつ状態が起こる事があります。

ラウオルフィア剤(インド蛇木に含まれるアルカロイドの主成分、特にレセルピン)の高血圧薬はセロトニン、カテコールアミンを枯渇させて鎮静効果をもたらし血圧を下げるもので、それがうつ状態。を起こしやすいのです。

降圧剤のメチルドパは代謝されて中枢性のα受容体を剌激して血圧を下げますが、これもうつ状態を起こしやすい高血圧の薬です。

以前うつ病・うつ状態になった事のある人や、家族に既往症のある人はこれらの降圧剤は避けるべきです。

他の安全な降圧剤の中にもうつ薬との相互作用を持つ物があるので降圧剤を飲み続ける時はうつ状態、不眠、倦怠感等に注意すべきです。

また色々な疾患に用いられている副腎皮質ホルモンも、20人に1人くらいで精神状態に影響を与えると考えられます。

うつ状態が多いのですが、躁状態になる事もあります。量を調節すれば治る事もあるので、微妙なサジ加減が求められる薬といえます。

この他にうつ病・うつ状態を起こしたり悪化させる薬には、経口避妊薬、潰瘍治療薬(ヒスタミンH2遮断薬)、抗パーキンソン薬、抗結核薬、抗癌剤等があります。

高齢者では薬の代謝も悪くなり体内に蓄積されやすいので精神症状の副作用も強く表れやすいといえます。

しかし個人差があって全ての人に症状が出る訳ではないので服用中の薬による物とはみなされにくいのが現状です。