皮膚と環境適応

年を取ると次第に肌はかさかさして来て、保温が出来無くなり玉の様なつるつる肌ではいられ無くなります。

これは表皮角層水分保持機能が衰える事で起こります。

この角層は皮膚の最上層にあり約20ミクロンの組織で角質細胞とそれをとり巻く細胞間脂質(セラミド)からなり、1日に表面の一層が剥げ落ち垢になります。

角層内には通常水分は約30%あり、柔軟性や潤い、乾燥防止等に貢献していますが、アトピー性皮膚炎や、乾皮症等では水分は低下しています。

通常、この水分は角層内にしっかり保持されている事から特別な保持機構があり、それはアミノ酸等の水溶性低分子物質だと考えられていました。

最近この角層の中にはセラミドを主成分とする脂質が脂質二重層を形成して、水分子を結合する形で抱え込む事で性質が水分保持機能を持っているのだと言う事が明らかになってきました。

この脂質に含まれる水分は脂質と結合しているので不凍水になり、-40度の環境でも凍ら無い事が確認されています。

また例え乾燥状態でも蒸発しない水として大変重要であるのです。

この事が人間が砂漠の様な乾燥地帯からツンドラの極東地という厳しい環境にも適応する事を可能にしたのです。

人類が地球上のあらゆる所で生存出来るのも、実はこの角層の脂質二重層の中の不凍水のお陰だったのです。