エストロゲンの働き

女性ホルモンのエストロゲンは、女性を女性らしく特徴付けるだけで無く、女性の健康のあらゆる面に渡って影響を与えています。

女性の骨粗粗症が、更年期以降エストロゲンの急激な低下による物である事はよく知られる様になりましたが、エストロゲンは他の病気のリスクに対しても大切な働きを持っています。

そしてその恩恵が病気に対する性差を作ってもいるのです。まずエストロゲンは動脈硬化を抑えています。

HDLコレステロールを上昇させ、LDLコレステロールを低下させるからです。

しかも抗酸化の働きもあって、肝や血液の過酸化脂質を減らすので、女性は男性と比較して心筋梗塞等の心血管疾患が少ない上に、肝硬変や肝癌にもなり難いのです。

またエストロゲンはインスリンの感受性を上げるので、2型糖尿病に対する抵抗力も持ちます。

ですから50歳位までは女性は男性に比べてこれらの疾患から免れていると言えるのです。

しかし、閉経をきっかけにエストロゲンが急速に減少するとこのプラス面は失われて行きます。

するとそれまで免れていたこれらの疾患も男性の発症率に近づいて行きます。

しかもエストロゲンは神経伝達物質のアセチルコリンの量を増やしたり、神経成長因子として神経の成長と活動を促進させてもいるので、これが減少すると言う事は、痴呆にも成りやすいと言う事にもなります。

閉経期以後の女性はそれまでとは違った健康への対策が必要と言えます。