眠りには性差がある

女性の眠りは男性の眠りとかなり違っています。

生物にとっての優先課題は子供を作る事ですが、この課題の大半は女性が分担しています。

ヒトの女性は思春期から更年期まで月経があり、生殖活動に伴って脳下垂体ホルモンと女性ホルモンの分泌が盛んになります。

睡眠を管理する脳の一部は生殖機能をコントロールする脳の近くにあって、互いに連携しているのです。

2種類の女性ホルモンの内卵胞ホルモンには眠気を抑える効果があり、逆に黄体ホルモンには眠気を促す効果があって、排卵期を境として月経から排卵までは活動的で眠気が少ないのに対し、排卵後月経前は比較的だるかったり眠くなりやすいのです。

一方、男性ホルモンは睡眠にはほとんど影響を及ばさないので、男性の眠りに変化はありません。

哺乳類は子宮内で胎児を育て、出産し保育するという一巡の作業が必要ですが、それを側面から支える為睡眠を増やす様脳にプログラムされています。

妊娠すると黄体ホルモンの分泌が著しく増えるので、非常に眠くなります。

胎児のいる母親が活発に動き回って余計なエネルギーを消耗せず、外敵に出会う機会や心配事を滅らし、流産しない様に筋肉の緊張を緩めるには眠る事が最良の方法となります。

ちなみに哺乳期にはプロラクチンと言う催乳ホルモンが睡眠中に分泌されるので、母親はよく眠った方が乳が出やすい仕組みになっています。