環境ホルモンと不妊

不妊は女性の病気と言われていましたが、現在では原因不明が30%、男性と女性が半々の割合と言われています。

不妊医療では男女両方の診断が必要で、男性は精子の量、数、動き等をみる精液検査、女性で月経周期に沿って卵胞の発育や排卵の時期、子宮内股の厚さ、ホルモン値、自己免疫疾患の有無、クラミジア等の感染症、卵管が詰まっていないか等の検査をし、不妊医療が行われます。

また、不妊に繋がる生殖器の異常を起こす原因として、環境ホルモンが問題になっています。

環境ホルモンはエストロゲン様の働きをすると言われています。

胎児期にこのホルモンの影響を受けると、男性では精巣にある男性ホルモンの分泌をするランディヒ細胞の働きが抑えられて精巣に影響し、停留精巣、精巣がん、尿道下裂といった生殖器官の異常を起こします。

また、精子が出来る各段階で精子に栄養を与えるセルトリ細胞があるのですが、環境ホルモンの為にその細胞増殖が抑えられ精子無力症、乏精子症といった精子の数や奇形が起きるのです。

また、女性で大変多くなっている子宮内膜症は、ダイオキシンが影響しているのでは無いか?とも言われています。

子宮の内側を被っている粘膜を子宮内膜と言い、その粘膜は月一回月経として排出されますが、その時の逆流した血液が体内に吸収されなくなり卵巣、卵管、子宮の外側等に溜まって炎症や癒着を起こし激しい生理痛を起こします。

更にこの粘膜が、子宮以外の卵巣や腸まで広がる為に、不妊症、卵巣のう腫や、骨盤内癒着といった問題などが報告されているのです。

鶴巻温泉治療院