高尿酸結晶

生活習慣病の一つである痛風は糖尿病や高血圧よりどこか軽んじられている所があります。

高尿酸血症になってもすぐさま致命的にならない事もあって、生活習慣の改善もせず、薬の服用もいい加減にしているケースがよくあります。

痛風発作が現れて初めて真面目に通院すると言ったケースがほとんどです。

現在痛風の予備軍である高尿酸血症は非常に増えていて、若年化も進み人間ドックで男性の約20%に見つかるといったデータもあります。

尿酸は体内で1日700㎎が生み出されますが、このうち75%は腎臓から排泄されます。

ところが尿酸が過剰になる様な生活や、腎臓からの排泄が悪くなると高尿酸血症が起こります。

血清尿酸値が7.0㎎/dl以上になると高尿酸血症で、この状態が数年続くと痛風発作が起こります。

また、9、0㎎/dl 以上では90%以上に痛風発作が起こります。

痛風発作は足の拇指の付け根の関節に起こる事は知られていますが、これは関節内に尿酸が結晶化して、それを白血球が異物として認識して貧食する事で急性関節炎になるからです。

この痛風患者の生活パターンは、大食、過度の飲酒、そして激しい運動を好む傾向が指摘されています。

まさにスポーツマンタイプの人達です。痛風発作の症状自体は致命的にはならないのですが、この様な生活習慣は高血圧症や虚血性心臓疾患や脳卒中を引き起こしやすいので、あなどってはいけない疾患である事は間違いありません。

鶴巻温泉治療院