大腸がんあれこれ

大腸がんば肺がんと共に近年急激に増えているがんです。部位では直腸とS状結腸のがんが全体の70%を占めています。

年齢別では男女共に50才代から急激に高くなります。この事から大腸の加齢が原因だと推定されます。

遺伝性以外では、明らかに欧米化した肉中心の食生活にある事は間違いありません。

大腸内腔では100種類、100兆個の腸内細菌がありますが、加齢によってその生態系が変化し、腐敗菌が増加する傾向になります。

この腐敗菌が発がん物質のニトロソアミン、誘発因子のインドールやスカトールなどのガスを腸内に発生させます。

更に食べ物と混ぜられて大腸に送られる胆汁酸からがんの誘発因子である二次胆汁酸を作り出したりします。

この細菌叢の変化の原因は長年の食生活が関係してきます。

肉や脂肪の摂り過ぎは、それを餌にする腐敗菌を増やす事になり、身体と共生関係にある乳酸菌を減少させ、大腸がんを誘発するのです。

しかし、大腸がんはイコール食生活では無く、ライフスタイルの総合的な生活習慣に基づくものと考えるべきです。

食事を野菜中心にするだけでは大腸がんの予防の決定打にはなりません。腸内の乳酸菌群を増やす事が大切です。

また、便秘が大腸がんの誘発因子という意見もありますが、疫学的に便秘の多い女性より同年齢の男性のほうが非常に罹患率が高いことからも、否定的な意見が大勢です。