肥満とセルライト

肥満に関する記事やエステティックの情報で「セルライト」という語を最近よく目にします。

セルライトは肌の組織が余分な脂肪と水分を蓄えやすい状態になって、肌の表面が不規則にデコボコして、まるで柑橘類の皮の様に見えることから「オレンジピール・スキン」と呼ばれています。

この状態で生成された脂肪は分解代謝され難く、皮下に貯留しやすい傾向があり、女性の方が男性よりもセルライトができやすく、スリムな女性にも発生します。

セルライトが進行すると体脂肪率が増え、肥満等のトラブルをもたらします。

できやすい部位としては、腹部、ウエスト、脊部、背中、太腿、腕、首の付け根等、元々脂肪細胞の多い部分です。

セルライトの進行状態には4段階あって、正常な肌ではキメが整ってツヤと弾力があり、脂肪も適度に蓄えられていますが、第1段階になると、身体全体がむくみやすく脚がだるく重く感じられます。

脂肪部分をつまんで皮膚表面にデコボコが現れる様であれば、皮下ではセルライトの形成が進んでいます。

第2段階では皮膚をつままなくても太腿や腎部など、脂肪の多い部分がデコボコしてくる様になり、脂肪が硬くなってきます。

第3段階では、膝の後ろ等の細い血管が切れやすくなり、皮膚を押すだけで痛みを伴う様になります。

ここまでなら新陳代謝を良くする様なマッサージや皮膚の手当で回復も可能ですが、第4段階になると、肌は厚く角質化して乾燥してざらざらになり、新陳代謝も行われなくなります。

こうなると一般的なケアではセルライトを除いて普通の皮膚の状態に戻すのは難しく、特別な外科手術が必要となります。

鶴巻温泉治療院