関節拘縮が命を縮める

脳卒中患者の臥床期は筋緊張異常により、上肢では肩内転・内旋、肘屈曲、手関節掌屈、下肢では股関節屈曲・外転・外旋、膝屈曲、尖足・内反といった特徴的な異常姿勢を示します。

この姿勢での拘縮を防ぐ為に良肢位を保つ様にする事や、2時間置きに行われる体位変換の時にも、適宜肢位を変える事で関節拘縮を防ぐ事が大切です。

またリハビリでの関節可動域訓練による拘縮の予防は関節機能や麻痺の回復を早め、それに伴う随伴症状を防ぎます。

麻痺の為に筋肉が廃用性萎縮を引き起こして関節が拘縮して動か無い為に、血行障害から浮腫を起したり、体重の偏りが生じて圧が一点に集中して、褥瘡を引き起こしやすくしています。

片麻痺患者で股関節屈曲の拘縮があると大臀筋がいつも筋伸張の状態のままになっているので、大臀筋の血行が不良になり、膝関節の屈曲による仙骨部の圧力の増加によって仙骨部の褥瘡が出やすくなるのです。

また拘縮が心肺機能の悪化に繋がる事があります。

肩関節が内転状態で拘縮すると腕の重みで肺を圧迫している状態になり、心肺機能の低下に繋がったり、喀痰の排泄が不十分な為、沈下性肺炎を起こす事があります。

体位変換をする事や、関節可動域訓練をして拘縮を改善したりする事で、褥瘡や心肺機能の低下を防ぎ、全身状態を良くしてADLの向上に繋がる様にします。