腎機能と血圧との関係

若年者の大半の腎疾患は会社や地域での検診で発見されます。

しかし高齢者の腎疾患は検診で発見されるのは一部で、大半は血尿や高血圧・浮腫・だるさ・食欲不振といった何らかの症状によって気付く場合が多いのです。

遺伝的素因に環境因子が重なって起こると言われる本悪性高血圧で、若い頃から血圧が高いまま何年も経過すると腎臓の小動脈に動脈硬化が起こり、腎機能が低下して腎硬化症になって行きます。

腎硬化症は進行が遅く、最初蛋白尿が出てもすぐには悪化しないので油断している内にゆっくりと腎不全が進み、血圧が一層高くなって腎障害が重症化し人工透析にかかる事になります。

二次性高血圧の中で最も多いのが腎性高血圧で、糸球体腎炎や腎孟腎炎が原因で腎機能が低下すると徐々に血圧が上昇し始めます。

高齢者でそれまで降圧薬で安定していた高血圧が急にコントロール出来なくなった時は、粥状動脈硬化による腎血管性高血圧を疑います。

腎動脈が狭窄して腎血流量と糸球体濾過量が低下すると、傍糸球体装置の顆粒細胞からレニンというペプチドが分泌されレニンはアンジオテンシンという強力な血管収縮作用のある蛋白を変生します。

アンジオテンシンⅡは副腎皮質ホルモンのアルドステロン分泌を促して、ナトリウムの再吸収を促進・水を貯留する様に働くので、浮腫を招き血圧が急上昇します。