薬と高血圧

市販の薬で最も高血圧との関連のあるのが胃薬(制散剤入り)です。胃薬は他の薬より長期間に渡り常用するので要注意です。

制酸剤には重曹を含む物が多く、この重曹はグラム当たりのナトリウム含量が多いのです。また漢方でも使う甘草には長期使用すると高血圧を引き起こす事があります。

甘草に含まれているグリチルリチン酸を含んでいて、鉱質コルチコイドに似たホルモン作用があり、これが体にナトリウムを為、逆にカリウムを排出する働きがあるからです。

性ホルモンであるエストロゲン製剤は更年期障害や不妊症等に使われ、経口避妊薬としても使用されていますが、血圧を上昇させる事があり、ピルの常用者の5%に高血圧が認められると言う報告があります。

また、心臓や血管の障害を起す副作用もあり、欧米では問題になっています。

うつ病の薬の中でモノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤では、食べ物との食べ合わせで上昇する事があります(チラミンを含んだチーズ、ビール、ヨーグルト、チョコレート等)。

しかし、意外なのは降圧剤による高血圧です。いいかげんな服用により血圧が上昇する事があります。飲んだり飲まなかったりしていると、知らず知らずにダイエットと同じ様にリバウンド現象を引き起こすのです。

降圧剤の中でも神経系に働きかける薬のいいかげんな飲み方によって血圧の上昇ばかりか、狭心症発作や心筋梗塞等の重篤な疾患も起す事も知られており、高血圧の薬を、かってに按配する事はくれぐれも厳禁です。