SIDS(シズ)乳幼児突然死症候群

生後6ヶ月以内(日本では2歳位まで含めます)の赤ちゃんが睡眠中に呼吸が停止して死んでしまうSIDS(Sudden Infant Death Syndrome=乳幼児突然死症候群)という病気があります。

乳幼児6000人に1人の割合で発生していますが原因はよく分かっていません。

厚生労働省の調査では、この病気の危険性は、両親の喫煙、人工乳保育、普段のうっぶせ寝の習慣で3~5倍増加する事が明らかになりました。

かつて年間約500~600人位が死亡していましたが、うつぶせ寝をやめるキャンペーンを始めてからは、2011年度148人に減りました。

1998年に米ハーバード大医学部などの研究チームは、SIDSで死亡した赤ちゃんの延髄にある呼吸を調節する神経細胞を調べて、健康な赤ちゃんなら、睡眠中に呼吸が不十分になって血液中の二酸化炭素(C02)濃度が上昇しても、その情報を延髄の神経細胞が受け取り、十分な呼吸が出来る様にするのですが、C02濃度上昇の情報を受け取る受容体の活性度が低い子の場合は呼吸が出来なくなる事を発見したのです。

呼吸運動や心臓の動きに関係する呼吸中枢の未熟性や働きの異常が関係しているらしいのです。

今のところ、正確な原因は未解明ですが、SIDSの原因が「不注意」による事故や窒息とは異なる「病気」である事は分かっています。

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