更年期は食事の見直し時

更年期はそれまでの食べ物の影響が表れて来る時期でもあります。それは閉経によって際だった変化が訪れる女性に限らず、男性にとっても50歳前後に身体の機能低下として自覚されてきます。

この時期は栄養状態の欠乏と過剰の二面が顕著になって来る時期でもあります。例えばこれまであるビタミンが不足気味であった場合、吸収力や貯蔵能力が落ちて血液や組織中の濃度は更に低くなります。

するとビタミンが関係していた代謝が悪くなり、はっきりした欠乏症状を呈する様になって来るのです。

また摂り過ぎていた栄養素等、それまで何とか代謝されていたものの、代謝能力が落ちる事でだぶつきが顕在化してくる様になるのです。

脂肪の代謝が悪くなったり、悪玉のLDLコレステロールの処理能力が落ちる事で体内で過剰に蓄積される様になり肥満や動脈硬化になりやすくなります。

閉経の1年以上前から不定愁訴を訴える女性は痩せ型で体力的に低下しており、B 1、B 2、E等のビタミン不足が多い事と、一方で閉経の1年以上後から症状が出る人は比較的体力があり、太り気味でコレステロール値も高く、それ以後は栄養過多の傾向になる事が観察されています。

男性の場合も、更年期を早くに迎える人はB群、C、Aなどのビタミンが低い傾向にあります。

又喫煙や飲酒等ビタミンを消耗させ易い生活をしていると共に、乳製品、野菜、果物の食べ方が少ない傾向が見られます。更年期にこれまでの食事を見直す事は以降の健康に大きく影響するのです。

鶴巻温泉治療院