ADHD注意欠陥多動性障害

日本を含め世界各地の子供達がADHDの症状を起こしています。特にアメリカでは子供達の10%、地域によっては20%ととも言われています。

ADHDの子供の脳は右前頭前皮質や大脳基底核にある尾状核や淡蒼球が小さくなっています。

右前頭前皮質は注意を散らさず我慢する事、自意識や時間の意識の発達に関与します。

尾状核と淡蒼球は反射的な反応を抑えて大脳皮質が注意深く慎重な行動をとるのを助けて様々な皮質領域に渡る神経入力を調節する役割があります。

この脳がどうして縮小するのか、原因はまだ明らかではありません。

色々な研究から神経伝達物質であるドーパミンが感情や運動に関わるニューロンの働きを抑制したり調節したりしますが、その脳の領域で活発に発現するドーパミン受容体とドーパミンを再利用するために取り込むドーパミントランスポーターの遺伝子の変異による遺伝的要因であると考えられています。

しかし最近ではダイオキシン類の中に、身体や脳の発達に重要な甲状腺ホルモンの働きを阻害する物質があると言う報告があります。

人体に蓄積されたダイオキシンが胎内での発生初期にPPT(1兆分の1)レベルの極微量で発生過程に重大な影響を及ぼし脳の発達に関与していると言うのです。ADHDの原因が何か、早急な解明が待たれます。

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