子供の骨折

子供の骨は大人に比べ弱く、一寸した弾みで折れますが、骨の付きが良いので大体、大人の3分の1の日数で洽ります。

子供の骨折で注意が必要なのは、骨端と骨幹の間にある成長軟骨帯ぐ(骨端線)と言う部分を含んだ骨折です。

この部分では軟骨が作られて、その軟骨が骨組織に変化して骨は伸びて行きますが、この軟骨帯を含んで骨折した場合に整復が上手く行われないと、骨の発育が止まったり、骨の伸びる方向に変化が現れるのです。

例えば、上腕骨下端の外顆や内顆で起きる軟骨帯を傷付ける骨折の後遺症です。

上腕骨下端の外顆骨折では軟骨帯も含まれ、その部分の一骨折部位がズレない様に整復されないと、骨の成長は阻害され、内側が成長する為に外反肘になります。

これは手のひらを上にして肘を伸ばした時、肘関節から下の部分が外側に湾曲した物です。

肘の運動障害はあまり起こりませんが、成長と共に肘の内側を走っている尺骨神経が段々引っ張られ、小指の痺れ、麻痺、筋肉の萎縮等尺骨神経麻痺が起きて来るので、後遺症が重い場合は手術になります。

また、内顆骨折の場合は逆に内反肘になり、この角度が20度以上、内側に湾曲する場合は運動障害が出るので、外科的手術が必要になります。

成長過程の子供の手足の関節部分における成長軟骨帯部分の骨折は、整復が上手く行われ無いと後遺症が出るので注意が必要です。