身体の濾過装置

腎臓は身体の体液や血液をろ過して身体の内部環境を保つ為の臓器で、横隔膜の下の脊柱両側に各1個あります。

腎臓にはろ過装置の糸球体と、浄化精製装置である尿細管からなるネフロン(腎単位)があり、一つの腎臓に100万個、2つあわせて200万個が働きます。

この組織の数は生まれてから後増える事は無く、25歳では100%働いていますが、それ以降は僅かずつですが壊れて行き、60歳頃になると140万個になります。

歳を取るにつれて腎機能が低下して行く事になるのです。

糸球体を通る原尿は1日150~200リットルですが、その中にはブトウ糖、ナトリウム、アミノ酸など、身体にとってまだ使える物質が入っています。

尿細管では水分とこの物質を再吸収して、原尿の1%が尿になります。

この尿細管には糸球体に近い近位尿細管と少し離れた遠位尿細管があり、その役割は違います。

近位尿細管では内容を選択する事無く80%を再吸収し、糸球体でろ過され無かった大きなサイズの老廃物や有害物質を輸送体を使って尿中へ捨てます。

遠位尿細管では残り20%の原尿を選択的に調節して再吸収します。

身体の中にはナトリウムやカルシウムが過剰か不足しているかを感じるセンサーがあり、その指令で遣位尿細管は血液や体液の濃度を調節しているのです。

鶴巻温泉治療院