心身症

自殺者を例に挙げましょう。電通の社員の自殺問題が話題になりましたが、電通の会社の規模は大会社であり一流企業です。

大勢の社員が働いていて、セクションによって仕事内容や仕事量の差はあると思いますが、高収入であるからは仕事の単価はそれなりに密度の濃い事が要求されると思います。

過重労働の自殺者の多くは、身体の変調を訴えています。それでも我慢を続けながら仕事を続けています。更に体の痛みや病名が付くほどの不調が起こってくるのです。

精神は、不安定もしくは正常判断がつかない状態になる前に自律神経失調症、うつ病等とした診療内科的な診断から始まるのです。

その前に体が仕事を拒否している段階で仕事を辞めるべきです。例えせっかくの一流企業だろうが、ようやく入社した希望の職種であっても、体が嫌がっているにもかかわらず、それを拒否と認めないで意識の中で処理しようとすれば、抑えられた潜在意識はより心身症の症状を出し始めます。

素直な子供は心の状態をすぐに体に出します。学校に行きたくない事でお腹が痛くなる、頭が痛くなる、熱が出る、等心と体は連動して状態を示してくれているのです。

しかし大人になると、次第にその様な事が無くなり、心の反応は体に出なくなって行くのですが、それは表面上の事だけであって、内在的な心の状態が消えるものではありません。

大人の心身症として多くの病名がついています。整形外科的な病名は特に多いでしょう。

医師も問診や外見的な病的な所見だけで病名をつけているので、それは肩こり、腰痛、頭痛、過敏性腸症候群、過活動膀胱等症状などの病気です。

心身症の潜在患者は想像をはるかに超えて、多くの人は心という情動を持っている以上、自分が心身症患者である事は認める認めないに関わらず、その可能性が高いのです。
<div>まして心身症となっていない、ストレスを受けているが病気では無い人達、単なる健康ではないといった予備軍、ボーダライン上に位置する人達は、日本国民の大多数ではないかと想像されます。

鶴巻温泉治療院