転倒予防はふくらはぎにあり

お年寄りが段差でつまずいて転倒した際、骨折から寝たきりにならない様にしなけれぱなりません。

その為敷居を始めとして段差を無くしたバリアフリー住宅が注目を集めていますが、つまずきを防止する為に設備以外にも脚力を強くして行く事が大切です。

脚を鍛えると言うと大腿四頭筋が中心になってしまいますが、つまずきを防止するには、ふくらはぎである下腿三頭筋が重要です。歩く時の推進力はこの下腿三頭筋による足底屈筋力によって生み出されます。

この筋力は背筋力よりも強く、中高年でも体重の1~2倍の強さがあると言われています。この筋力が強いと歩幅が広くなると共に、足首はその屈筋力の反動と足先を上に上げる前脛骨肪の働きによって大きく反り返った状態になり、踵の外側から着地する事になります。

その時、振り出された脚の足首が鋭角になっているのですが、筋肉が衰え屈筋力が弱いと足首が鈍角になり足先がだらりと下がった状態になる為に、床面に凸凹があったり、段差があると、足先が引っかかり、つまずいて転倒するのです。

背屈時の角度を鋭角に保つ為の予防としては毎日のウォーキングが有効で、その時に意識する事は栂指球で地面を力強く蹴り出して踵から着地し、歩幅も通常よりも広くする事です。

鶴巻温泉治療院