腰の要は腸腰筋

インナーマッスルの中でも内臓と脊椎の間にある腸腰筋(大勝筋と腸骨筋)は大変大きな筋肉です。

腸腰筋は骨盤をやや前向きに維持しつつ、腰椎を腹側に引く事で脊柱をS字型に維持するという、人が背骨を立てて姿勢を支える上で、大きな働きをしています。

また大殿筋やハムストリングス等の大きな筋肉が足を前に出すとき、単純に股関節を曲げる(走る、跳ぶ等)働きをするのに対して、腸腰筋は骨盤を引き上げながら股関節を曲げるという複雑な動きを可能にします。

つまり股関節の動きをスムーズにするのです。

腸腰筋が太くて強いと大脊筋やハムストリングスもトレーニングによってより太く鍛える事ができますから、腸腰筋はスプリント能力に大変大きな意味を持ちます。

この腸腰筋の太さが黒人は白人よりも太いといわれ、黒人のスプリンターが強いのもそのせいではないかと考えられています。

また当然歩く事にも関係します。腸腰筋がしっかりしていると足を引き上げる事もスムーズで転びにくくなりますし、遠く歩く事もできます。

速足で転びにくい高齢者はそうで無い人に比べて腸腰筋が太いという調査もあります。

また腸腰筋が弱まれば骨盤がきちんと支えられず姿勢も悪くなり、腰痛も引き起こすというわけです。