転倒しない体作り

東京都消防局で家庭内における平成11年の救急事故統計による高齢者65歳以上の総数15000人の内約7割が転倒によるものでした。

転倒場所は家庭内では、階段、部屋の境目、廊下、寝室等、家庭外では、普通の道路、階段、歩道、庭等です。高齢者の寝たきりになる原因の第2位が転倒による骨折ですが、その転倒の原因には白内障等による視力低下、中枢神経系や平衡感覚器等の障害によるバランス能力の低下、足腰の筋力低下等が考えられます。

病気が原因の場合には施術をする事ですが、足腰の筋力低下には筋力の強化が必要です。筋力が弱くなってくると、両足の左右の幅を自然に大きくして、股関節や膝を曲げ気味にした姿勢でバランスを取ろうとします。

そして転ばない事を意識して下ばかり見る為に、歩幅が狭くなり、背中も丸くなり腕の振りも小さくなります。

歩き方はすり足やちょこちょこ歩きになり、この歩き方ではちょっとした凸凹や段差、歩道ブロックの境目等つま先を引っ掛けてつまずきやすくなります。

これは歩行時に振り出される脚の足首が鋭角90度になるか、鈍角115度になるかが問題で、115度に近くなっていると足先が下がっているので地面や床の多少の凸凹や段差でひっかかって転ぶ事になるのです。

防止する為には足首を鋭角にする事で、その為には足のキックカを出す下腿三頭筋、足先を持ち上げる前脛骨筋の筋力を鍛える事が大切になります。

歩き方で心がける事は視線を10m前方にし、胸を張り、歩幅は通常よりも広げて、後ろ足でしっかり蹴って遠く歩き、距離を徐々に伸ばしていく事で転倒しない身体作りをします。最も安全なトレーニングは水中歩行が進められます。

また高齢者が転倒を防ぐ為には杖や座れるショッピングカート等が有効ですが、転びやすくなる前に杖を使う事をお勧めします。