マクロビオティック

日本の食養生の中でも大きな影響を与えているのが桜沢如-(1892~1966)のマクロピオティックでしょう。

桜沢は、石塚左玄(明治時代の軍医であり食養家)を源にして中国の陰陽を組み込んだ独自の生命観「無双尿剛をうちたて、玄米正食(穀物菜食)を中心にした食養法をつくりました。

食養法というよりも生活全体の規範といったほうがいいかもしれません。その食事の考え方の基本は次の5つです。
「身土不二」
自分が生きる環境の範囲内の食物を食べる。つまりその土地でとれる旬の食物を食べること。
「一物全体」
食物は全体を食べる。玄米、玄麦、精製しない砂糖、塩など。野菜も皮など全体を食べる。
「穀物菜食」
肉食しない。
「陰陽の調和」
食事に限らず、様々な物事、生活を調和させる
「正しい食べ方」
よく噛むこと。少なくとも30回。以上が基本となります。

桜沢はこの考え方を海外にも積極的に広げ、ジョージ・オーサワの名で広く知られています。

マクロピオティックは桜沢以後、医師や栄養士、東洋医学者、民間の健康法の指導者など、様々な人に受け継がれています。

そして解釈の違いやその個人独自の方法等も加味されて○○式食事法等と呼ばれる多岐に渡る食事法として広がりをみせています。

西洋のカロリー中心の栄養学の反省から日本の伝統食を再認識、普遍化しようという流れといえます。

しかし一部には現代医学に対する不信のあまり個人の条件や環境を無視した極端な偏食を導き、かえって自然食による弊害が発生している事も無視できません。

本来のマクロビオティックでは基本に沿いながらも科学的、栄養学的な考え方も退けない、融通無碍の食養生として発展していく事を目指すものといえるでしょう。