アレルギーの主役IgE

体に入った異物はT細胞が認識して免疫反応が始まります。ヘルパーT細胞は抗体を作る様に働き、サプレッサーT細胞は抗体産生を抑制する様に働きます。

このバランスが上手く行けば体を守る免疫として作用し、マイナスに働けばアレルギー症状を起こすのです。

ヘルパーT細胞がサイトカインを作ってB細胞に働きかけると、B細胞はlgE抗体を作り始めアレルギーを起こす様になるのです。

lgEは体中にある肥満細胞や血液中の好塩基球と結合してヒスタミン等の毒性の強いアミン化合物を分泌させて様々なアレルギーの症状を起させる訳です。

lgE抗体は最も多い抗体であるlgG抗体の1万分の1の量しか無いのに激しい反応を起こし、時にはアナフィラキシーショックで死に至らせる事もあるのです。

元々lgE抗体は寄生虫感染用に体が用意した物ですが、寄生虫がほとんど居なくなってしまった今、攻撃の矛先が自分に向けられる様になったのだと考えられます。

ところでlgG抗体はもっぱら細菌等の侵入によって多量に作られますが、lgGが沢山作られるとlgEの産生は抑制されます。つまり体が細菌と闘っている間はlgEは余り作られないのです。

しかし衛生的で抗生物質が使われる様になった体は細菌とも闘う必要が少なくなり、lgEの産生を押さえ込む事が出来なくなってアレルギーに悩まされる様になったと言えるのです。