脳動脈瘤の血管内医療

脳クモ膜下出血の80%以上は、脳の動脹血管にできた動脈瘤の破裂によるものです。

動脈瘤は、脳底へ向かう動脈が枝分かれする分岐点の股の間にできやすく、破裂する前の自覚症状はほとんどありません。

脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の死亡率は高く、病院に運び込まれる前に20%が、入院できても30%が出血と合併症のために死亡します。

つまり2人に1人は亡くなります。運よく出血が治まっても適切な処置をしないと3入に1人が再出血で死亡するのです。

対応はほとんどが関頭手術で、破裂した動脈瘤の根元をクリップで挟んで止める方法がとられてきましたが、動脈瘤の場所によっては開頭手術が難しい場合もあります。

新な手術は血管内手術で、先端に細いコイルのついたカテーテルを大腿部付け根の血管から入れて脳底まで進め、コイルを脳の動脈瘤の内部に丸めてつめるのです。

この方法で塞いだ動脈瘤にはもう血液は入らず、圧力がかからないので破裂する心配がなくなります。

欧米の医療チームが発表した論文によると、比較的軽いクモ膜下出血の患者2000入を2つに分け、関頭手術と血管内手術それぞれの方法を実施。1年後の状態を調べると、死亡していたり重い障害が残っている割合は開頭手術が30.6%、血管内手術は23.7%でした。日本でもデータでは、良好な成績が報告されています。

血管内手術は脳に直接触れないため、身体への負担が軽くて回復が早く、重い後遺症が残る割合も少ないのです。

脳動脈瘤の血管内手術の適応例は3割位あるのです。

1.親動脈の直径が2.5~4mm以下 2.動脈瘤のネックが4mm以上またはドーム/ネック比が2未満 3.動脈瘤の最大径が7mm以上 4.抗血小板剤及び抗凝固薬が禁忌でない方  5.未破裂脳動脈瘤である。 脳神経血管内学会があり、認定医制度を設け試験に合格した医師を認定医とした事をしています。

血管内手術ができる医師はまだまだ少なく、今後いっそう期待される手術法です。