大腸ポリープは前がん病変

毎年約6万人が発病するとされる大腸がんは、女性は肺がんを抜いて1位になり日本人で最も多くなると予想されています。

大腸がんの検診も普及し、その時にポリープが見つかる事があります。

ポリープとはイボのような突起物を意味し、大腸の粘膜が内側に飛び出しているのです。

大腸のポリープはがんの可能性がある腫瘍性とがんとは無関係な非腫瘍性に分かれますが、将来の大腸がんを予測する重要なサインになります。

腫瘍性が全体の8割を占め、これを腺腫(良性)といいます。

非腫瘍性は潰瘍性大腸炎やクローン病で、大腸が炎症して粘膜が隆起した炎症性ポリープと、粘膜細胞が増殖して盛り上がった一種の老化現象である過形成ポリープがあります。

最近の報告では炎症性ポリープもがんになる事が分かってきました。

腺腫はS状結腸や直腸によくでき、症状はなく便潜血反応が陽性になり、内視鏡検査で発見されます。

腺腫は全てが前がん状態といわれていましたが、現在では膿腫の直径が1~2㎝になるとがん(悪性)になる可能性が80~90%になる事が分かり、その大きさの腺腫があれば切除する事になります。

また5mm以下では99%が腺腫、6mm以上では腺腫が88%で、がんが12%含まれるといわれ、6mm以上の腺腫は日本では摘出の指標になっています。

しかし専門家によっては発見されたポリープは全て切除するという考えもある様です。

ポリープを切除すれば大腸がんのリスクは減少するのですが、ポリープがある人はポリープができやすい体質であり、大腸がんになりやすいといえるのです。

腺腫を切除した人や5mm以下の小さな腺腫がみつかった人は定期的に大腸の検査を受ける事が大腸がんの予防に繋がる様です。

また食生活を中心にしたライフスタイルを変える事も大切です。

鶴巻温泉治療院