化学物質過敏症

アレルギー反応は「コップの水が溢れる」と発症するという言い方をします。

同じ様に化学物質過敏症も体内に蓄積してくる化学物質があふれた状態になると主に自律神経系に症状が出てくるといわれています。

この化学物質過敏症の患者さんは、米国の疫学的な調査等で、全人口の約1割はいると推定されています。

最初の症状としてよく現れるのが、粘膜刺激による「目」の症状です。目のかすみ、ちかちかする、ごろごろする、視力低下、涙目、眼精疲労等です。

また自律神経系では発汗異常、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こり、消化器症状、だるさ等が起こります。

また精神症状では不眠、不安、抑うつ、思考力や記憶力の低下等があります。末梢神経系では知覚異常や運動障害等も起こる事があります。

この他にも呼吸器系や循環器系だけで無く、免疫系の疾患も起こる事があります。

その原因は大気の汚染、農薬や殺虫剤、住宅新建材、塗料、薬品、生活用品、食品添加物、農薬残留の食物、様々な洗剤等日常的に身体に入り蓄積して行く微量の化学物質によって起こるのです。

特に化学物質過敏症になりやすいのが家事労働等で化学物質を日常的に使っている女性で、全体の70%を占めています。

ですから、更年期障害の不定愁訴や男性の2倍はいるとされるうつ病の女性の中にはかなり化学物質過敏症が含まれていると考えられます。

女性が多いのは、種族保存の為危険な物質から避けようとして反応を起こす為とみている研究者もいます。

実際、ラットの実験でも雄より雌が化学物質に敏感に反応するというデータもあります。

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