コンプロマイズド・ホスト

コンプロマイズド・ホストとは、本来ならばそうそう発症しないような感染症に、容易に感染しやすい人(=宿主)の事を指します。

感染症の発症は病原体と宿主との関係によって決まりますから、例え病原体にさらされても、全ての人が発症するとは限りません。

いわゆる免疫力に左右されるのです。ところが今の日本人は長寿になりましたが、コンプロマイズド・ホストは増え続けています。

老人は老化による免疫力の低下、乳幼児は免疫が未完成という事で病気にかかりやすいのですが、現代の日本ではその他にも様々なコンプロマイズド・ホストが生まれる条件力哺えています。

高齢である事に加えて、多くの人が持病を抱えていますが、なかでも悪性腫瘍、糖尿病、肝炎、HIV、免疫疾患等を持つ人が増えている事は感染症に弱い人が増加している事を意味します。

臓器移植を受けた場合もコンプロマイズド・ホストといえます。

また、本来の意味から外れますが、日本の社会自体がコンプロマイズド・ホスト化しているといえるかもしれません。

抗菌グッズの氾濫や過剰な清潔志向でかえって免疫が成立しなくなっている事が指摘されています。

東南アジアの旅行者でも日本人だけがコレラになったという話はその一例でしょう。また抗生物質や抗菌剤の多様で、強力な耐性菌を増やしていることも、相対的に感染によるダメージを大きくしている事になります。