エイズにならない人々

HIVの感染は、ヘルパーT細胞やマクロファージの表面にあるCD4という蛋白質分子のレセプターから感染すると思われていましたが、1996年にCD4はHIVの吸着に関与するだけで、細胞内への侵入や、融合にはもうひとつの因子としてCCR5とCXCR4という蛋白質の存在が分かりました。

HIVにはマクロファージに感染出来るウィルスとヘルパーT細胞に感染するウィルスがあり、前者はCCR5を、後者はCXCR4をセカンドレセプターとして利用するのです。

マクロファージに感染出来るHIVは感染直後からエイズが発症するどの病期にも存在し、感染初期に重要な役割をになっていると考えられています。

ヘルパーT細胞に感染するHIVは無症候期からエイズを発症する時に患者の体内に出現し、強い殺傷能力からヘルパーT細胞の数を減少させる役割を持っていると考えられています。

このセカンドレセプターのCCR5が遺伝的に欠損している人が、不特定多数のHIV感染者と多くの性交渉を持ちながらもHIV全体の感染から免れる事が出来るという事が、注目を集めています。

多くは白人に見られ、健康上全く問題はありません。どうして感染しないのかというしっかりした説明はまだなされていませんが、CCR5の機能を抑制する事で感染が防ぐ事が出来無いかと研究が進められています。