タバコの副流煙

ガン、循環器疾患など、タバコが健康に及ぼす悪影響は確実です。

唯一アルツハイマーの発症を抑えるかもしれないとのタバコの効用も最近の疫学調査で否定されてしまいました。

とはいえ、喫煙は個人の問題といえますが、喫煙が作る環境、つまり受動喫煙となると、話が違ってきます。ご存知のようにタバコの煙には主流煙と副流煙があります。

主流煙とは喫煙者がタバコの煙を吸い込んだ時の煙で、副流煙は喫煙の合間に手に持ったり灰皿に置いたりした時に出るタバコの煙の事です。

主流煙より副流煙の方が有害だという情報はよく知られる様になりましたが、今でもまだ無頓着な場合が多い様です。
実際主流煙と比較しても副流煙はー酸化炭素で4.7倍、タールで3.4倍、ニコチンで2.8倍、二酸化炭素で1.3倍、ホルムアルデヒドで50倍、ニトロソアミン52倍にもなります。
主流煙に対して副流煙の化学物質が多いのは、吸い込まれる主流煙は燃焼温度が高く、フィルターを通して吸い込まれるのに対して、副流煙は燃焼温度が低い為に有害物質が濃い状態で発生するからです。
実際喫煙習慣を持つ夫の非喫煙妻は肺がんにかかる率が有意に高く、夫の喫煙本数が増えるに従って高くなります。
夫の喫煙本数が20本以上だとそうで無い人に比べて2倍近くにもなります。

もっと影響が大きいのが妊婦や乳幼児に対してで、分娩異常や胎児の成育に影響を与えたり、乳幼児も気管支炎や肺炎になりすい事が分かっています。

過度な嫌燈の主張は人間関係もギクシャクさせますが、喫煙者は家庭や職場、公共の場などで副流煙の害を無くす努力をする事は喫煙者のエチケットといえます。