シュガーブルースは現代病

脳と神経系にとって最も重要な栄養素は、燃料となるブドウ糖です。

脳にブドウ糖が安定して供給されないと、疲労・いらいら・めまい・不眠・集中力低下・物忘れ・うつ症状・情緒不安定・かすみ目といった不定愁訴が現れます。

脳に必要な物がブドウ糖なら、ブドウ糖と果糖で出来ている砂糖を摂れば、効率よく利用されると思いがちです。

実際、その様なCMがテレビで放映されていましたが、砂糖のように純度の高い精製炭水化物を頻繁に摂ると、かえって脳の働きが悪くなるのです。

脳にブドウ糖を安定的に補給する為には、血液中にいつも一定の値のブドウ糖が含まれなくてはならず、血糖値は常に監視されています。

身体はあらゆる食物を消化吸収してエネルギーに換え、余ったものは貯蔵グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄え、必要な時にいつでも取り出せるようにしています。

砂糖を始めとしてハチミツや精製された小麦で作られたパン・ケーキ・クッキー・菓子類やジュース等は、加工の過程で吸収されやすい単糖類に変わっているので、消化を余り必要としません。

食べるとすぐに糖類が血流に入り、血糖値が急速に上がりますが、身体は血糖があふれるのを避ける為に血糖値を下げようとして、膵臓からインスリンを分泌します。

すると血糖値は反動で低くなり過ぎて食後1~3時間はかえってエネルギーが落ち込みます。

いつも菓子やケーキ等の精製炭水化物食品を食べていると、糖不耐性と言って血糖値を安定に保つ事が出来なくなり、かえって脳が栄養不足状態に陥ってしまうのです。

砂糖の摂り過ぎで起こる不定愁訴を砂糖病(シュガー・ブルース)といいますが、こんな症状が出たら、食生活を振り返ってみるのも大切かもしれません。

鶴巻温泉治療院