ゲノムの次は一塩基多型

遺伝子分野ではゲノム解読の次に注目されているのが一塩基多型(SNP=Single Nucleot ide Polymor-phimの略)です。

遺伝子配列が各個体の間で異なる存在の事を多型といい、DNAを構成する30億塩基の内、塩基配列の違いは個人個人で0.1%の約300万あるといわれています。

一塩基多型は「DNAが4つの塩基配列で大半の人ではシトシンなのに、ある人ではチミンに置き換わっている」という事です。

この一塩基多型の多くは成長や健康に影響しません。

しかし、一塩基多型がたまたま遺伝子部分にあった場合、たった1塩基違うだけで遺伝子の活性や構造に影響し、蛋白質の違いが生じて、それが個人の体質差に繋がるのです。

このー塩基多型が病気の罹りやすさや薬の効力に関連していると考えられています。

そこでDNAチップに被験者の血液を数滴落として、塩基のパターンを解析することで、心臓病、アルツハイマー、糖尿病など、どの病気にかかりやすいのか、マーカーとして役立てる事ができるのです。

また薬の効き具合は蛋白質の量や質が徴妙に違う為と考えられているので、この解析から効果が高く副作用の少ない薬を枚与するオーダーメード医療が実現する可能性があるのです。

無駄な薬の投与を省いたり、特定の病気や生活習慣病にかかりやすい人が予防的な医療を受ける事で医療費が抑制できる事も期待されています。