クラミジア

クラミジアは細菌の一種で、トラコマティス、シッタシイ、ニューモニエ等全部で4種があります。

この内トラコマティスはかつて戦後の日本で、トラコーマ結膜炎を起こす事で知られていました。しかし現在では、若い女性を中心に世界的に最も蔓延しているSTDの一つとみなされています。

男性が感染した場合は排尿時にしみたり膿が出たりという尿道炎や副睾丸炎の症状で気付く事もありますが、半数は症状が出ません。女性の場合は4分の3は自覚症状が無く、気付か無い内に卵管炎等を起こして卵管がつまり、不妊症になってしまいます。

更にそのまま放置してしまうと、癌になるという報告もあります。気付くのは下腹部が痛んだりした場合で、卵管性の不妊症の6~7割にクラミジアが関係しているのです。

愛知医大の婦人科外来患者1700人以上のデータによると、平均13%がクラミジアに感染していて、特に20才未満の若い女性の感染率が高かったのです。

妊婦がクラミジアを持っていると、出産時に新生児が産道で感染して結膜炎や肺炎になる事があります。妊婦の尿中には病原体が出て来るので、遺伝子診断法で調べる事が出来ます。

男性で精液に血が混じる「血精液症」がありますが、ほとんどが細菌感染による炎症で、80%にクラミジア抗体が見つかっています。

性風俗業の女性はかなりの高率で口の中にクラミジアや淋菌等を持っていると言う事です。

鶴巻温泉治療院