内臓と骨格筋の反射

我々の施術の理論的根拠としてよく引用されるのが体性一内臓反射、内臓一体性反射などの反射理論です。

特に内臓体性運動反射は内臓の疾患により骨格筋群に運動変化が表れる事で、骨格筋との関係が最も深いと言えます。

少し詳しく言えば、内臓の異常が自律神経求心性線維を介して脊髄に伝わり、その近くの脊髄分節にある体性神経系運動線組を興奮させて骨格筋の収縮を起こします。

例えば、胆嚢炎や胃炎等で臓器が刺激されると、腹筋や背部の筋肉が固くなりいわゆるコリが起こります。

更に、筋肉や腱や関節にも深部感覚と関係する知覚神経線維があり、運動神経線維と一緒に神経束になっているので、筋肉のコリは深部感覚として圧痛を伴います。

この現象は皮膚にも知覚反射の過敏な状態を引き起こすので皮膚の表面に感覚異常が起きます。

この様な反射は施術をしていると日常的に経験しています。

ただ、皮膚の知覚異常は皮膚分節(デルマトーム)として、割りとはっきり区分出来ますが、骨格筋の分節(ミオトーム)は、かなり曖昧になってしまいます。

これは、筋肉の束を詳しく見ると実は同じ動きの為に働く筋線維も異なった筋分節から出て来ているからなのです。

多くの筋は多節性で、二つ以上の脊髄断区から運動神経線維を受けているのです。

この事からも筋の分節は交錯してしまい、内臓の異常が四肢に広がりを持つ事もうなずけるのです。

方法の中で手足を重視している物が幾つかあります。

特に鍼灸による内臓疾患の改善では、経穴の重要なポイントが手足にあり、そのポイントで改善する事が可能になる訳です。