体の水分は大人で体重の60% (新生児では80%)と言われています。
体の水分と言っても細胞の中にある物と外にある物とで分けられ、成分的にも違いがあり、その違いこそが細胞を働かせていると言えます。
細胞内液では陽イオンのカリウムイオン、陰イオンのリン酸イオンが、細胞外液では陽イオンのナトリウムイオン、陰イオンの塩素イオンが中心になって浸透圧を調整する事で生体の働きを支えています。
細胞内液と細胞外液は2:1の割合で、それぞれ体重の40%と20%になります。
その細胞外液の内60%は組織間液で残り40%が体を循環する血液です。
体の水分と言えばすぐに血液を思い浮かべますが、血液自体は体重の8%くらい、60kgの人で5リットル程に過ぎません。さて年齢によって水分は変化します。
新生児の水分は体重の80%にも及びますが、これは成長する為には生理反応が激しく起こらなければならない為だと言えます。
体の反応に関係している物質は水に溶けてこそ働きますが、水分が多くて粘度が低い方が、物質の活性が高まって生理反応が起こりやすいのです。
成長する面ではその方が有利になります。ただしその分変化が早く不安定なので、環境に対しての防御は大人より弱いと言う事になります。
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