高齢者の睡眠障害は多く、訴えの多くは眠りが浅くなった。
朝早く目覚めてしまう。良く眠れないので疲れが取れずに、日中ぼんやりしてしまう等です。
その背後に欝病などの精神疾患を持つ場合もありますか、加齢の変化に伴う睡眠の質や量の変化もあります。
高齢者が長時間熟睡出来無くなる原因としては単調な生活パターンになりがちで昼間の、緊張が少なくなる生理学的に覚醒状態を維持する脳機能が衰える為居眠りが多くなる就寝時間が早くなり、夜中や早朝に目覚め易いノンレム睡眠が浅くなる、等があります。
これらの原因が複合的に作用していき、幼児期に獲得した単相性睡眠のリズムが壊われてしまい赤ん坊と同じ多相性睡眠に逆戻りしてしまうのです。
睡眠障害には入眠障害型、中途覚醒型、熟眠障害型、早朝覚醒型等の型があり、それが複合的に出る場合あります。
いずれの場合も、動物本来の眠り方である多相性睡眠に戻っただけであり、余り神経質にならない様に促します。
また一度目が覚めたら睡眠周期である90分位は眠れない事を説明する事も有効です。
しかし極度の不眠症では、欝病などの精神疾患の一症状である場合もあります。
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