上の血圧(収縮期の血圧)と下の血圧(拡張期の血圧)の差を脈圧といいます。
健康な人の血圧は上が100~130㎜Hg、下が60~80㎜Hgですから、脈圧は40~50㎜Hg位が望ましいという事になります。
一般には高血圧では上も下も上昇すると思われがちですが、高齢者では上ほど下が上がるわけではなく、むしろ下がりがちになります。
これは高齢になると動脈硬化が進むため、柔軟性がなくなる為だと考えられます。ですからどれ位の風圧がいいのかは年齢にもよるので一概にいえません。
ただし脈圧が大きくなるということはそれだけで心疾患の危険性が増す事は分かっています。
脈圧が60㎜Hgだとそれだけで心筋梗塞の危険性が高くなります。脈圧が極端に大きい時は大動脈閉鎖不全症や甲状腺機能亢進症も疑われます。
さて脈圧が小さい場合、下の血圧だけが高い場合は拡張期高血圧ですが、高血圧だった人が高い方の血圧だけ低くなって脈圧が下がった場合は心機能の低下が疑われます。
また上が170位もあって脈圧が小さいという事は下の血圧は130~140㎜Hgほどもあるという事になり、高血圧として危険域ですから腎臓の検査や眼底検査を行わなければなりません。
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