男性より女性の寿命が長いのは世界中の傾向ですが、その差は日本では女性は86.6歳男性は80.21歳で約6歳の差があります。
何と言っても女性は男性より生物的に生存しやすい訳で、流産や死産の3分の2は男性です。
X染色体を2つ持つ女性は一つのX染色体に異常があってももう一つのX染色体でカバー出来る為致命的にならずに済みます。
一方、男性はXが一つしか無いのでそこに異常があるとそれに関する疾病になってしまうのです。
つまり生存のチャンスその物が男性の方が狭いと言える訳です。しかもY染色体には寿命を短くする遺伝子があるのではないかと言われています。
また女性のエネルギー代謝は男性より低いので、活性酸素等の害を受ける事が女性の方が低い事も一因である様です。
そして一番大きな要因は女性ホルモンであるエストロゲンが様々な疾病に対して有利に働いている事だと言えます。
(エストロゲンの項参照)更に社会的な要因も無視出来ません。
男性は喫煙や飲酒、肉体的労働等、危険行為が多く、ライフスタイルその物が寿命を縮めているのも事実なのです。
現に人の限界寿命は約120才くらいで男女でさほど差は無く、長生きすればするほど余命の差は無くなっていきます。
欧米では寿命の性差は少なくなって来ていて、これは中年の男性の死亡が少なくなっているからだとみられています。
したがって、男性が事故に逢わない様にして、生活習慣をつつしんでヘルシーな生活を送れば寿命の男女差は縮まるでしょう。
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