四肢と言えば手足ですが、進化の過程で手は移動する為には使われ無くなり、より高度な動きを獲得しています。
この上肢は2つの骨で(肩甲骨と鎖骨を合せて上肢帯)で結ばれています。
重要なポイントとして背中は広背筋で、胸郭側は大胸筋、小胸筋で上半身が覆われている事です。
アウターマッスルの浅い筋肉層である胸筋と背筋は全て上肢帯か上腕骨に停止しています。
つまりお腹の部分を残して胴体にある表面の筋肉は全て手の動きに関係しているのです。
また上腕の前面には屈筋群、後面には伸筋群がそれぞれ発達して、特に親指には様々な種類の筋肉が付いて、より巧緻な作業が出来る様になっています。
これも胴体の表面の筋肉が全て腕に関わる事で可能になったのです。
ところが下肢の方は、下肢帯(腸骨、坐骨、恥骨、全体で寛骨)が背骨の一部である仙骨と結合して骨盤を形成しています。
下肢の筋肉は上肢と違って狭い骨盤の範囲から起こっているので、腸腰筋や大中小殿筋は大腿骨のほとんど前面に幅広く付き、特に内転筋は広く大腿骨に付着しているのです。
ですから、下肢は上肢に比べて運動の可動域は狭くなっていますが、しっかりした下肢の筋肉群により直立歩行に適した形になっていて、手を更に自由にする事に貢献しているのです。
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