筋肉の起源を辿って行くと20億年から30億年前に出現した核質が核膜によって細胞質から隔てられている真核細胞にまでさかのぼります。筋肉の連動といえば収縮ですが、細胞の運動の中でこの収縮が重要な位置を占める事といえば細胞質分裂です。この分裂は、分裂面の細胞表層に現れる収縮環と呼ばれる環状構造が収縮する事によって起こります。この環状構造の主成分は筋肉と同じアクチンフィラメントで、少量のミオシンも存在しています。このアクチンフィラメントとミオシンが相互に作用して収縮環が小さくなり細胞質をくびり切るのです。また細胞運動には、アメーバ運動、貧食運動、更に細胞内小器官運動等様々な物があります。これらの主要な運動原理も筋肉と同様、アクチンとミオシンの相互作用によるものです。この原理は、動物細胞だけでなく植物の細胞質にもアクチンフィラメントがあり、原形質流動の動力源にもなっているのです。より複雑な運動を行う人間の平帯筋細胞ではアクチンとミオシンの相互作用がより効率良くしていく為の収縮装置が更に発達し、心筋や骨格筋などの横紋筋では筋原綾維という更に特殊化した収縮装置が形成されてきたのです。
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