血圧にとって食塩は絶対に減らした方が良いという意見と、余り関係が無いので神経質になる必要は無いという意見があります。
それは高血圧の人が食塩を減らした場合、確実に下がる人がいる一方で、下がら無い人がいるからです。そう言う違いが出るのは、人によって食塩の感受性が違っているからですが、その食塩感受性の違いをもたらす原因は腎臓にあるのです。
糸球体の濾過力が落ちたり、尿細管でのナトリウム再吸収が増えた場合、食塩感受性の高血圧になります。
糸球体の濾過力の低下は濾過面積や糸球体の数が減る等の異常であり、ナトリウムの再吸収が増えるのは糖尿病等で糖が尿細管で再吸収される場合に糖と一緒にナトリウムも再吸収されてしまう等です。
つまりは食塩の感受性は腎臓の機能低下によって高まった結果だと言える訳です。
食塩感受性が高い高血圧の場合は日内の血圧リズムのパターンも乱れ、血圧が夜でも低くなら無いという傾向があります。
また食塩感受性が高いと心血管系合併症、脳卒中共に起こす確率が高くなります。
また食塩の過剰は高血圧の合併症だけで無く、胃癌、骨粗粗症、白内障、気管支喘息等のリスクも高くしますからやはり減塩は必要なのです。
食塩感受性の高い人は食塩を抑える事で、血圧の日内リズムも正常に戻りやすくなります。
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