風邪をひいた時、腰や肩や膝と行った「節々」が痛む事がありますが、元々上気道の感染症である筈の風邪の症状が何故遠くの関節にまで及ぶのでしょうか。
この原因はハッキリと分かってはいないのですが、有力な学説によると、ウイルの感染によって生じた発熱・発痛物質が関節へ移行した為と考えられています。
喉には「ワルダイエル咽頭輪」と言うリンパ組織の集まった免疫系の「関所」があり、外からの病原の侵入に反応して、新しいリンパ球が絶えず作られています。
ウイルスが上気道で繁殖するとリンパ組織もそれに応じて発赤・腫脹を起こしますが、ウイルスの増殖が著しくて充分抑え込めないときは、このリンパ組織のリンパ球内にウイルスを生きたまま抱えてしまいます。
そしてリンパ管を通して体中を巡る事になり、関節頭にあるリンパ組織にウイルスが集まるのです。
ウイルスと一緒に生体の免疫反応で生じた発熱・発癌物質のサイトカインやプロスタグランジンがリンパ行性や血行性によって、関節等の負担がかかりやすい場所に影響を及ぼすという事です。
朝起きがけに腰や屑が痛む事もありますが、多くの人は夕方疲れた時に、体重のかかる関節が痛む場合が多い様です。
対処方法としては、痛む場所をブラシやタオルで温かくなるまで軽くこすったり、ヘアドライヤーで温めるのが効果的です。
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