動脈硬化による血液循環障害の原因として喫煙習慣があります。
厚生労働省のタバコ白書によると肺がんは年間52000人死亡し、その内8割は喫煙が原因と推測しています。
タバコは肺がん以外にも身体のあらゆる部位に影響を与えます。タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素が含まれています。
ニコチンは毒性が強い依存性薬物で、中枢神経興奮・抑制作用や、心拍数増加、血圧上昇、末梢血管収縮、更にニコチンやニコチンによって副腎髄質からの分泌を促進されたカテコールアミンは血小板凝集能を高め、血栓が出来やすくなります。
タールにはベンツピレン等の発ガン物質を含みます。
一酸化炭素はヘモグロピンとの結合力が酸素の200倍以上で、その結合してできたカルボキシヘモグロビンは血管内皮を酸欠状態にし、内皮を傷付けたり、悪玉コレステロールを増やして動脈硬化を起こしやすくするのです。
心筋梗塞等の虚血性心疾患に関する研究では、一日20本を越える喫煙者は非喫煙者に比べて疾患の発生率が3.2倍という報告があります。
喫煙習慣はがん、冠状動脈疾患、肺気腫、気管支喘息、胃十二指腸潰瘍等の原因になる事は明らかになっています。
そこで健康の為にと低ニコチン、低タールなどの軽いタバコが、主流になってきています。
しかし厚生労働省の調べによるとパッケージに明記された軽さを示す数値の、最大で約7倍も多く吸い込む可能性がある事が分かったのです。
喫煙者は自分が満足できるニコチン量が入る様に、深く吸い込んだり、短くなるまで吸ったりするので重いタバコと煙害は変わらないのです。
やはりタバコは百害でしかないのです。
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