ペットは心を和ませてくれるという事で、小鳥や小動物の飼育ブームになっています。
しかし気密性の高い住宅の中で飼われる事が多く、接触も濃密になり、呼吸器系を介して発症する人畜共通感染症が年々増加してきています。
鳥類が感染源として起きるオウム病の病原体は細菌のクラミジア・シッタシで、オウムやインコの分泌物、排泄物、羽毛等を埃、塵等と共に吸引してしまう事で、熱やせき等インフルエンザの様な症状が出ます。潜伏期間は7~14日で症状が出る前に鳥と接触していれば、感染を疑います。
特に飼っている鳥がクラミジアで死んだ様な場合には、飼い主も重度の肺炎を引き起こす場合があります。
また猫、犬などの動物の口腔中にはパスツレラ菌という常在細菌がいて、保有率は猫ではほぼ100%、犬は15~55%とされ、ネコの前肢の爪に25%います。
この菌によるパスツレラ症の感染経路はキス等の濃厚接触や、飛沫感染で、気管支炎や肺炎等を引き起こします。
引っ搔かれて感染すると、腫れて激しい痛みを伴い、症状が酷くなると、骨髄炎になる事もあります。
ペットからの感染症を防ぐには、一緒に寝ない・食べ物の口移しはしない・食品のある所には連れて行かない・定期検診を受ける・糞便等感染源の除去・飼育環境を清潔に保つ・温厚なペットを選ぶ・野生動物は飼わない、触らない等人畜共通感染症について正しい知識を身につける事が大切です。
特に免疫力が弱い人程感染しやすいので、幼児や高齢者、病中、病後など体力の落ちている時等は注意が必要です。
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