骨格筋の中でも上腕二頭筋や大腿四頭筋等の大きい筋肉は、表面的にも、力を発揮する上でも“目に見え"ています。
これら、身体を覆っている様な骨格筋をアウターマッスルと言い、これに隠れる様に関節付近にある小さな深部の筋肉群をインナーマッスルと言います。
肩の周りでは棘上筋や棘下筋、小円筋、肩甲下筋などのローテーターカフ、腰の周りでは中殿筋、小殿筋、恥骨筋、長内転筋、外閉鎖筋、方形筋、梨状筋等です。
これらのインナーマッスルは腕を旋回させたり腰を動かす為にアウターマッスルが大きな動きをする時に拮抗して働き、肩の関節や股関節を安定化させ、スムーズな動きを可能にするのです。
例えば肩こりが僧帽筋の使い過ぎ等による物だとすれば、五十肩の場合は上腕骨と肩甲骨の位置を調節している肩のインナーマッスルが衰えて、アウターマッスルとのバランスが崩れ、上腕骨と肩甲骨がぶつかる様になって発症しているといえます。
インナーマッスルの衰えだけで無く、アウターマッスルが強くなり過ぎても五十肩になる事があります。
日常の動きの中でもスポーツのトレーニングの中でも気が付かずにインナーマッスルを酷使している事があり、くずぐすと治りきらない障害の要因になっている事も多いようです。
かつてスケートの橋本聖子が原因の分からないスランプに長く苦しめられた事がありましたが、詳しく調べるとその原因は梨状筋の肉離れによる物だったそうです。
このインナーマッスルのトレーニングにはチューブを使った方法があります。
このトレーニングはいわゆる筋トレの様な負荷はありませんが、正しく行えば効果は高いと言う事です。
スポーツマンだけで無く、五十肩や腰痛を抱えた人にとってもインナーマッスルのトレーニングは効果的でしょう。
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