筋力は40歳から足踏み、もしくは低下をし始めて、50歳代になると大きく低下してきます。上半身よりは下半身の低下が大きく、脚力は60歳代では45~50%も低下してしまいます。こうした筋肉の老化は、まず速筋線維に萎縮や減少が起こります。運動神経は筋のタイプに対応していますが、まずその速筋(タイプⅡaもⅡbも)に対応する神経が減少する為に速筋線維が萎縮したり減少したりしてしまうのです。何故運動神経が減少してしまうのかはまだ分かっていません。ただ、幸いに遅筋の方は余り減少しません。それどころか遅筋線維の数が増える場合もあります。この時、速筋を支配していた運動神経 が死んだ後、遅筋を支配する運動神経が残存の速筋の筋線推を支配する事で遅筋が増えたものと考えられています。例えばマスターズランナーといわれる様なトレーニングを積んだ高輪者でも、速筋線維の減少、から免れている分けではありません。つまり長年持久的なトレーニングを続けても、高齢者の場合速筋線維の萎縮や減少は防ぎ様が無いのです。大きな力を発揮する場合もその筋肉は速筋からなるのでは無く、鍛えられた遅筋の肥大によって筋力が増加しているのだと言えます。
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