オリンビックで本格的にドービング検査が行われるようになったのは1972年の札幌、ミュンヘン大会からでした。しかしその頃は興奮剤や麻薬性鎮痛剤等の31成分で、検査技術の限界などもあってステロイド剤は含まれていませんでした。ステロイド剤が禁止薬物として登場したのは1976年のモントリオール大会からです。筋肉増強に使われるのは主にステロイド剤ですが、ステロイド剤と言えば、一般には副腎皮質ホルモンを指しますが、スポーツ界でステロイド剤と言えば暗に蛋白同化ステロイドや男性ホルモンを指します。男性ホルモンや蛋白同化ステロイドは共に強靭な筋肉を必要とする種目で使われていると言われていますが、金メダルを奪われたべン・ジョンソンばこの蛋白同化ステロイドによるものでした。その他に男性ホルモンを分泌させるという効果を求めて性腺刺激ホルモンやβ2刺激剤などが利用されている様です。もっともステロイド剤を投与すればすぐに速効で筋肉モリモリとなる分けではありません。筋肉が増強する為には筋力トレーニングが必要であって、その筋力トレーニングの効果を増幅させるのがステロイド剤という分けです。しかもステロイド剤は筋肉を措大させるだけで無く、やる気や自信、興奮させたり攻撃性を持たせる等の心理的な変化ももたらすと言われています。副作用としては睾丸萎縮 、女性の男性化、生殖器の異常、肝臓や心臓などへの障害等々で、悪くすると死亡する場合すらあります。
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