骨格筋細胞のタイプは収縮する時の特性から、遅筋線維のタイプと速筋線維のタイプⅡとに分けられます。以前は赤筋、白筋、等と分類されていたのですが、今ではその筋線維の収縮特性から遅筋とか速筋もしくはタイプ、タイプⅡと呼ばれるのが一般的です。遅筋とはその名の通り収縮速度が遅い筋線維で、エネルギーを産生するミトコンドリアの数が多く、また大きいのが特徴です。グリコーゲンの量が少なく中性脂質が多いのですがこの中性脂質は有酸素代謝でエネルギーを産生し、なかなか疲労しにくいというのが特徴です。ミオグロピンが多いので筋肉の色が赤みを帯びていた為赤筋と呼ばれていたものです。一方速筋は筋小胞体が大きくて収縮速度は速いのですが、筋の中に沢山貯蔵できないグリコーゲンの解糖系でエネルギーを作る為、エネルギーの持続性に欠ける筋線維です。速筋線維は更に2種類のタイプに分かれ、速筋でも酸化的にエネルギーを作る事のできるタイプⅡa線稚とそうでないタイプ Ⅱbに分けられます。タイプ ⅡaではタイプIほど長くエネルギーを作る事のできるものもありますが、タイプⅡb線維はすぐに疲労してしまってすぐにバテてしまいます。その分、すこぶる瞬発力を持っているので大きな力を出す事ができるのです。この遅筋と速筋タイプはその筋線稚を支配する運動神経のタイプに対応していて、刺激伝達が速くて大型の運動神経は速筋線維に、興奮が持続する緊張的な運動神経は遅筋線維に接続しています。
お電話ありがとうございます、
鶴巻温泉治療院でございます。